震災から7ヶ月が経った。
まだ寒さが残る春だったあの日から
夏も過ぎ、秋が来て…でも震災の日のことは
この間のように思える。
夕方たまたまつけたテレビに被災地の方の
心のケアをされているお医者さんが出ていた。
岩手県宮古市の精神科医である高橋幸成先生。
病院のスタッフの方と連携をとり、医者の前だと
気構えたり、繕ってしまう人もいるからと患者さんが
待合室で何気なく話していることをスタッフにメモしてもらったり、
患者さんがスタッフに話すことほど本音がでたりする…と
細かい変化や常に患者さんの状態を真剣に見つめている、
とても細やかであたたかい目をされたお医者さんだった。
震災から7ヶ月が経ち、身近な方を亡くされたり、
今も行方の分からない大切な方を思う被災者の方たちは
症状としては見えにくいけれど、根の深い心の傷を抱えていらっしゃる。
言葉だけじゃダメ、患者さんの心に常に寄り添い
笑顔を向け、なにか少しでも元気になってもらえることを
探されている先生の姿勢に、教わることばかりでした。
「忘れてはいけない」「風化させてはいけない。」
大きな地震、恐ろしい津波。経験したことを教訓として生かし、
語り継いでいくことが大事だとおっしゃっていた。
そして「二度と誰にもこんな悲しい思いをしてほしくない。」
「絶対に」そうおっしゃった先生の声に涙が出た。
美しい沿岸の町が一日も早く復興しますように。
