後家安とその妹

新宿、紀伊國屋ホールで芝居噺弐席目「後家安とその妹」を観た。
企画、脚本、演出は豊原功補さん。主演は毎熊克哉さん、ヒロインに芋生悠さん。
原案は三遊亭圓生「鶴殺疾刃庖刀」古今亭志ん生「後家安とその妹」
落語を元にしたお芝居で、舞台は江戸時代の末期。弘化の三年というころのお話。

因果な出会い、不思議な縁とつながりと…。
兄妹、幼馴染、夫婦に友…時代は違えど人と人、
現代に通じる思い、メッセージを感じる作品だった。

豊原功補さんをはじめ、モダンスイマーズの古山憲太郎さん、ゴツプロの塚原大助さん、福島マリコさん、森岡龍さん、足立理さん、広山詞葉さん、新名基浩さん。みなさん素敵だったなー。二役やっている役者さんもいたのだけど、別人!すごかった。

後家安(毎熊克哉さん)の熱く冷たい胸の内にドキドキし、お藤(芋生悠さん)の艶やかさ、印象的な声が胸に残った。衣装も素敵だったな。

揺らぎ、迷う者。信念と思いを貫くもの。熱と願いが伝わってきた作品。真剣って素敵だ。公演は6月4日まで。